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抗菌アロマテラピー研究会

【応用編】精油アレルギーに関する問題/正解と解説

1 抗菌アロマテラピーで使用する材料でアレルギーの危険が少ないものはどれか。

A.ラベンダー精油をしみこませたティッシュペーパー

B.アルコールで1%以下に溶解したティートリー精油

C.ワセリン

D.キャリアオイルに使う新鮮なマカデミアナッツ油

E.蒸留水で1%以下に希釈したティートリー精油入りの化粧水

 

正解C

ワセリンは、不純物が入っていなければ、通常安全に使用できます。それ以外は、すでに感作された人では、少量のアロマ成分でもアレルギー反応を起こす危険性があることに注意が必要です。

2 接触性皮膚炎のアレルギー感作について正しいのはどれか。

A.安全に用いている精油ならば、毎日おなじトリートメントを数か月程度続けてよい。

B.弱い炎症が起こっている皮膚には、精油の抗炎症作用を発揮させるため頻回に塗布する。

C.即時型アレルギー反応に比べ、遅れてアレルギー感作が成立する。

D.白髪染めの同じ商品の長期間使用で起こる頭皮のかゆみは、接触性皮膚炎である。

E.接触性皮膚炎を起こす物質は、分子量が大きいタンパク質であることが多い。

 

正解D

接触性皮膚炎を起こす物質はタンパク質自体ではなく、タンパク質に結合する低分子である。特に、炎症部位に塗布すると感作が起こりやすい。長期間同じものを同様に使うのは感作を生じやすい。長くても2週間以上は続けないことが原則である。白髪染めの染料は、髪の毛のケラチンたんぱくに結合するので、接触性皮膚炎を起こしやすい。

3 ラベンダー精油によって、接触性皮膚炎を起こす例があるが、その原因物質として多いのはどれか。

A.ラべンジュロール

B.リナロール

C.ファルネソール

D.リナリルアセテート

E.1,8-シネオール

 

正解D

ラベンダー精油の主成分はリナロールとリナリルアセテートである。エステルであるリナリルアセテートは疎水性が強く折衝性皮膚炎の原因物質となりやすい。リナロールはそれに比べて疎水性の若干あり、抗炎症作用もあり原因物質になりにくい。その他も多くの化粧品などに添加されている。

4 接触性皮膚炎について間違っているものはどれか。

A.アレルギーの原因となる精油成分を塗布しても1時間以内に炎症を起こさない場合がある。

B.接触性皮膚炎では痒みを伴う紅斑が、原因物質と接触してから72時間程度で最大となる。

C.自家製のティートリー精油の化粧水で起きた炎症にステロイド外用薬で処置しても治らないことがある。

D.入浴剤に含まれるわずかなアロマ成分でも折衝性皮膚炎を起こす例がある。

E.接触性皮膚炎の原因物質であるか否かは通常、皮膚パッチテストで調べられる。

 

正解B

接触性皮膚炎が最大に達するのは通常24時間から48時間です。IgEで起きる即時型アレルギーでは数分から1時間以内には、浮腫や発赤が起きますが、感作Tリンパ球が主体となって起きる接触性皮膚炎では早い時点での変化が見られないことが多いです。感作が成立してしまっている人に対して原因物質は少ない量でも炎症が起き、ステロイドでも防げません。とにかく原因物質と接触しないようにするのが、炎症を止める方法です。接触を止めると、比較的に速やかに炎症症状は消えていきます。

5 接触性皮膚炎で認められない症状はどれか。

A.掻痒感

B.しびれ

C.落屑

D.紅斑

E.浮腫

 

正解B

しびれは神経系の異常であり、通常接触性皮膚炎では認められない。皮疹は、アロマ成分を塗布した部位だけに限定されず、全身に広がることもある。