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抗菌アロマテラピー研究会

01.香りを感じるしくみ

香りを感じるしくみはどうなっているのでしょうか?

香り物質(アロマ分子)が鼻に入ると、鼻腔最上部の「嗅上皮(きゅうじょうひ)」と呼ばれるところに到達します。すると、嗅上皮にある「嗅細胞(きゅうさいぼう)」が香り物質を感知し、その情報が「嗅神経(きゅうしんけい」を伝わり脳(大脳辺縁系)へ到達、香りの感覚が起きます。

 

嗅細胞には、香り物質を受け止める「嗅覚受容体(においセンサー)」があります。香り物質と嗅覚受容体の関係は、鍵と鍵穴のような関係であり、この鍵と鍵穴の組み合わせにより、多種多様な香りを感じることができます。この嗅覚受容体(鍵穴)を明らかにした研究者たちは、2004年にノ-ベル医学生理学賞を受賞しています。

 

では、なぜ数多くの香りを感じることができるのでしょうか?

 

ヒトの嗅覚受容体は約400種類しかありません。さらに、ひとつの嗅細胞の表面には、1種類の嗅覚受容体しかありません。でも、ヒトは400種類以上の香りを感じていますし、香り物質は数万種類以上あると考えられています。では、この矛盾はどう説明されるのでしょうか?

 

理由のひとつは、それぞれの受容体が1種類から数十種類の、類似した香り分子と結合できるからです。したがって、香りの受容体が約400種類あるとすると、さまざまな香り分子の結合・刺激による組み合わせは無限近くになり、数万種類以上の香りを十分感知することが理論上からも可能になります。

 

私たちの体は、このように限られた数の受容体(遺伝子)で、外からの数多くの情報を受け止めることができる精巧なメカニズムを持っています。(by Mashi)

*参考文献:東原和茂『個体生存戦略としてのセンサー機能のモーダルシフト』細胞工学, 26, 870-872, 2007